折り込みチラシ・Webチラシ等に関するアンケート結果
6/30
小売業にとって新聞折り込みチラシは有効な販促ツールのひとつです。
しかし、新聞の発行部数は年々減少の一途をたどっており、
それと連動するように折り込みチラシの市場規模も減少している状況です。
そうした背景を受けて折り込みチラシに代わる販促が求められ、
WebチラシやLINE、アプリ等のデジタルを活用した販促が登場しました。
そこで折り込みチラシをはじめ、WebチラシやLINE、アプリは
現状どれだけの消費者が活用しているのか調査するために社内アンケートを実施しました。
今回は社内アンケート結果の一部をご紹介します。
折り込みチラシに関するアンケート結果
【テーマ】折り込みチラシに関するアンケート
【実施年月】2022年4月
【回答者内訳】合計 84名(男性 27名:女性 57名)
折り込みチラシを見る頻度を教えてください。
約45%の人が折り込みチラシを見ている結果となりました。
詳細を見てみると、年齢が上がるにつれて折り込みチラシを見ている人が増え、
50代以上では60%以上の人がチラシを見ている結果となりました。
見ている人は、その理由を教えてください。
折り込みチラシを見ている理由は「広告の品チェック」、
次いで「価格比較」が多かったです。
また、見ていない人の約80%は「新聞無購読」、
それ以外は「興味がない」といった理由でした。
見ている人に買い物の際に折り込みチラシを参考にしているか聞いてみたところ、
90%以上の人が「参考にしている」、もしくは「ときどき参考にしている」と回答していました。
参考にしている人の理由は、「購入する商品を事前に決める」、「利用する店舗を決める」、
「買い物リストを作成する」等がありました。
参考にしていない人の理由には、「購入する商品を売り場で決める」がありました。
続いて、Webチラシに関するアンケート結果のご紹介です。
Webチラシに関するアンケート結果
【テーマ】Webチラシに関するアンケート
【実施年月】2022年4月
【回答者内訳】合計 84名(男性 27名:女性 57名)
Webチラシを見る頻度を教えてください。
約30%の人がWebチラシを見ている結果となりました。
折り込みチラシの方がWebチラシよりも約15%見ている人が多い結果となりました。
また、Webチラシにおいては毎日(「週6~7回」)のように見ている人はいませんでした。
Webチラシを見る為には自らアクションを起こす必要があり、
折り込みチラシのように手軽ではない為、見る人が少ないと考えられます。
見ている人は、その理由を教えてください。
Webチラシを見ている理由は「価格比較」、「情報収集」が多かったです。
「その他」には、「折り込みチラシの代わりに見ている」という理由が多かったです。
見ていない人に理由を聞いてみると、「見づらい」、「興味なし」が多く、
それ以外は「操作が面倒」、「折り込みチラシを見ている」、「購入する商品を売り場で決める」、
「利用する店舗が決まっておりチラシを見る必要がない」等がありました。
見ている人に買い物の際にWebチラシを参考にしているか聞いてみたところ、折り込みチラシ同様、
90%以上の人が「参考にしている」、もしくは「ときどき参考にしている」と回答していました。
参考にしている人の理由として、「広告の品を中心に買い物をする」、「セールのタイミングを知る」、
「事前に購入する商品を決める」、「ポイント等のお得な商品を事前に確認する」等がありました。
次に、近年多くの企業で取り組み始めているLINEに関するアンケートのご紹介です。
LINEに関するアンケート結果
【テーマ】LINEに関するアンケート
【実施年月】2022年4月
【回答者内訳】合計 84名(男性 28名:女性 56名)
スーパーマーケットやドラッグストア等の小売業が提供しているLINE(以下、企業LINE)を
何件登録しているか教えてください。
登録していない人(「0件」)が60%、「1~3件」は約20%という結果になりました。
ここで、登録している人には登録した理由・きっかけを、
登録していない人には登録しない理由を聞いてみました。
登録した理由・きっかけを教えてください。
登録した人の約60%が「クーポン取得」が理由で登録していました。
次いで、「情報収集」、「キャンペーン応募」となりました。
クーポンの内容は無料LINEスタンププレゼントや割引・値引、
ポイントアップ等、様々な内容でした。
登録することにメリットがあることで、登録する人も増えると言えます。
登録しない理由を教えてください。
登録しない理由は「興味なし」が約25%、「迷惑」(通知が多く煩わしい)が約20%、
「不使用」(LINEアプリを使用していない人)が約10%となりました。
「その他」には、「アプリを利用」、「LINEはチャット・通話として利用したい」、
「折り込みチラシを見る」、「機会がない」等がありました。
LINEを登録するメリットや登録時だけでなく定期的にクーポンや特典等を用意して
魅力を伝えることが、登録者数を増やすポイントと言えそうです。
最も使用している企業LINEの使用頻度を教えてください。
「月1~2回」が30%、次いで「週1~2回」、「ほぼ使用しない」となっています。
「月1~2回」、「週1~2回」と回答した人の多くが、
クーポンが送られてくるタイミングでの使用ということでした。
また「ほぼ使用しない」と回答した人は、クーポンや特典が目的であり、
その後はほぼ使用しないということが分かりました。
登録にも、定期的に使用してもらうためにも「消費者にメリットがある特典」が大切だと言えます。
さらに「特典」ありきにならない為にも、
有益な情報提供や消費者を引き付けるコンテンツが大切になってきます。
最後になりますが、社内アンケート調査を実施することで、
まだまだ折り込みチラシは必要であり、
特に年配の方は折り込みチラシを利用している人が多く有効であることが分かりました。
また、折り込みチラシをほとんど見ていない若年層に対しては、
デジタルでの販促施策が必要であり、決定的な販促も確立されていない為、
これからも試行錯誤が必要だと言えます。
今回ご紹介しました社内アンケート結果は限定的な調査ではありますが、
小売企業様の販促展開時に少しでもお役に立てれば幸いです。
2022/06/30 作成