ビジネスブログ
ビジネスブログ
ビジネスブログ
海外の販促事例や聞きかじりの話題、社内アンケートの実施結果など、ちまたに溢れるニュースをご紹介しています。

統計結果から生まれた新商品販促

2022
2/28
海外の販促事例

新商品を発売する時、どんな販促を実施されていますか?

店内には商品が溢れ、各社が新商品を定期的に発売している為、
自社の新商品を消費者に認知させることや、
興味を抱かせることは非常に難しいと言われています。

今回はこうした課題を解決する為に、
エストニアにある食品メーカーのOrklaが展開した販促をご紹介します。

 統計結果から生まれた新商品販促 (ゲーミフィケーション活用販促)

Orklaは新商品のTopzを訴求するにあたり、
「消費者は関わっていた時間が長いブランドの商品を売り場で選ぶ傾向にある」
という統計結果に着目しました。

こうした統計結果がある反面、近年、人間が集中力を持続できる時間が減少しており、
注目が得られない・長続きしないことも課題となっています。
また、楽しいことや面白いこと、すぐに満足できることは競合が多く、
ターゲットに対して数秒以上の注意を引き続けることは困難となっています。

こうした状況を踏まえ、Orklaはゲーミフィケーションを活用した
新商品の販促を展開しました。

ゲーミフィケーションとは、競争や報酬等の人を楽しませるゲーム的要素を
ゲームと異なる分野に取り入れ、目標達成や新たな動機付けを行う手法です。

この販促実施の目標は消費者を数十分間に渡って引き付けることです。
そして、店舗でOrklaの新商品を確実に認知できるようにすることです。

このゲーミフィケーションを活用した販促のゲーム内容は、
縦もしくは横に同じアイテムを3つ以上揃えて消していくマッチ3パズルゲームです。

この販促は、FacebookやInstagram、バナー広告、
2名のインフルエンサーによって1か月間展開されました。

その結果、広告を閲覧したユーザー数(リーチ数)は約93万人、
広告を表示した回数(インプレッション)は約360万回。
実際にゲームをプレイした人は約41万人、平均プレイ時間は16分、
最初の1ページだけを見てサイトを離脱してしまう人の割合(直帰率・バウンス率)は16%、
閲覧完了率は96%となりました。

この販促のコンテンツは、シンプルかつ分かりやすく、
タウンロード等の手間はなく、すきま時間で楽しむことが出来る為、
多くの人がプレイしました。
また、SNSの「いいね」やコメント、共有等で
自然と多くの人々の目に留まり高い効果を発揮しました。
ゲームをプレイしていない消費者にも、
着実に商品を認知させることに成功した販促となりました。

(画像はhttps://adact.me/orkla-used-adact-to-engage-customers-for-16-minutes/[英文]より)

最後になりますが、「人は毎日5,000もの広告に接している」と言われています。
こうした中で、自社の広告を認知させること、
自社の商品を長時間に渡ってつなぎとめておくことは非常に難しいことです。

そこで大切なことは、「頻度」です。
頻度が多ければ多いほど、目にする機会が増え
気付く可能性が高まり、関わる時間も増加します。

ここで注目すべき調査結果に、
「人は1日の大半の時間をスマートフォンに費やしている」ということがあります。
今、多くの企業でSNSやアプリに力を入れていますが、
頻度を増やすという面ではとても効果的です。

特にアプリは自社の情報を直接届ける事が出来る為、
顧客との強力な接点になります。
この機会に、SNSやアプリの導入・見直し等を検討してみてはいかがでしょうか。
当社でも動画コンテンツ作成やアプリ開発等の対応が可能ですので、
気になることがございましたらお問い合わせください。

2022/02/28 作成