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海外の販促事例や聞きかじりの話題、社内アンケートの実施結果など、ちまたに溢れるニュースをご紹介しています。

ソーシャルディスタンスを意識させる海外の取り組み事例

2020
6/24
海外の販促事例

新型コロナウイルスは、世界中で大きな影響を与え続けています。

日本では感染者が増え続けたことで、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県に対して
4月7日に政府は緊急事態宣言を発令し、4月16日には対象地域を全都道府県に拡大しました。

今年のゴールデンウィークは不要不急の外出自粛の為、オンライン帰省やおうち時間が求められ、
今までにない巣ごもり生活を経験した方が多いのではないでしょうか。

外出自粛の効果もあり、5月14日には39県で緊急事態宣言が解除され、
5月21日には大阪府、京都府、兵庫県の3府県で解除、
そして5月25日には埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、北海道で解除されました。
全国に発令していた緊急事態宣言は約7週間ぶりに全面解除となりました。

全面解除に伴い、政府は感染拡大を予防する「新しい生活様式」の定着を図りながら、
外出自粛やイベント開催制限等を緩和し、社会経済の活動レベルを段階的に引き上げていくことにしています。


※上表は新型コロナウイルス感染症対策本部 (第36回)議事次第を参考にまとめています。

海外では感染爆発により、多くの国や地域でロックダウンが実施されていましたが、
5月中旬頃からロックダウンを緩和し、経済を再開している国や地域が増えてきました。

ロックダウンが緩和されても以前の生活が戻ってきたわけではなく、
マスク着用やソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)、手指消毒等
感染防止の様々な対応・対策を実施しながら生活する必要があります。

今回は感染防止策のひとつでもあるソーシャディスタンスを意識させる
海外の取り組み事例についてご紹介します。

 ソーシャルディスタンスを意識させる海外の取り組み事例

 距離を置くことで認識できる新聞広告

フィンランドの生活協同組合HOK-Elantoはヘルシンキ新聞(Helsingin Sanomat)で
5月8日にソーシャルディスタンスを意識させる新聞広告を展開しました。

その新聞広告は下のようなデザインになります。


(画像はhttps://wersm.com/you-can-only-read-this-ad-from-6-feet-away/[英文]より)

中央に黒い点が多数集まった、まるで砂嵐(スノーノイズ)の様なデザインがあります。
この砂嵐部分の上には「少し距離を置くと、メッセージが読めます」という一文が記載されています。

新聞広告を6フィート(約1.8メートル)離れて見ると砂嵐の部分から
「KEEPING IT SAFE.FROM A DISTANCE.」(このくらい離れると、安全です。)という
メッセージが浮かび上がってきます。

新型コロナウイルスの影響でソーシャルディスタンスが叫ばれていますが、
どのくらい距離を取るのか見えにくい部分があります。
この広告は読者を実際に動かすことでソーシャルディスタンスを可視化し、再認識させています。

他にソーシャルディスタンスを意識付ける取り組みとして、
企業ロゴを使ってメッセージを届けている企業がありました。

 企業ロゴを活用してソーシャルディスタンスの意識付け

 マクドナルド

(画像はhttps://www.facebook.com/McDonaldsBrasil/photos/a.293025867402637/3032441983460998/?type=3&theater[Facebook]より)

2つの黄色いアーチが重なっている私たちに馴染みのあるマクドナルドのロゴを、
ブラジル法人のマクドナルドは黄色いアーチが分かれている画像に変えてSNSに掲載しました。

外出制限中は一部の店舗を閉鎖し、ドライブスルーや配達でメニューを提供していました。
今はお客様とマクドナルドとの間に距離が生じている状況ですが、
マクドナルドはいつでもお客様の身近な存在であることを表しています。

ドイツの自動車メーカー3社も企業ロゴを使ってSNSでメッセージを届けています。

 アウディ

(画像はhttps://twitter.com/AudiOfficial/status/1240295554137063429[Twitter]より)

一番左側の画像はアウディの企業ロゴで、そのロゴを使って短い動画をSNSに掲載しています。
動画では企業ロゴである4つの輪が離れ、輪の下には「KEEP DISTANCE」(距離を置こう)と表示され、
ソーシャルディスタンスの重要性を訴えています。
その後、離れた4つの輪が重なり、その下には「STAY TOGETHER」(団結しよう)と表示されます。

 フォルクスワーゲン

(画像はhttps://twitter.com/volkswagen/status/1242040878086139905[Twitter]より)

フォルクスワーゲンも、同様に短い動画をSNSに掲載しています。
動画ではメッセージが流れた後、企業ロゴであるVとWの文字が離れて、
ロゴの下に「Thanks for keeping your social distance」(距離を置いてくれてありがとう)と表示されます。

 メルセデス・ベンツ

(画像はhttps://www.facebook.com/MercedesBenz/photos/a.88436836669/10158130139966670/?type=3&theater[Facebook]より)

メルセデス・ベンツはソーシャルディスタンスの意識を高める為に
自社ロゴのスリーポインテッド・スター(円の中の星)を円から離したロゴに変えてSNSに掲載しました。

 コカ・コーラ

(画像はhttps://twitter.com/adage/status/1242058737461989376[Twitter]より)

アメリカのコカ・カーラでは、外出制限で閑散としたニューヨークのタイムズスクエアの大型モニターに、
企業ロゴの文字同士の間隔を空けたロゴデザインを表示しました。
ロゴの下には「Staying apart is the best way to stay united.」
(距離を置くことが、協力し合う最善策)というメッセージが記されています。

日本では6月19日から都道府県をまたぐ移動の自粛が解除され、
全国各地で少しずつにぎわいをみせており、日常生活が戻りつつあるように感じます。

しかし新型コロナウイルスが完全に終息したわけではなく、
感染拡大を予防する「新しい生活様式」を意識して生活することが大切です。

外出自粛やイベント開催制限等の緩和が意識までもを緩めないように、
「新しい生活様式」について日常生活で再認識させる機会は
これからも必要になってくるのではないかと思いました。

2020/06/24 作成