周年記念の販促イベント事例
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消費増税まで約1か月となりました。
多くの小売店でまとめ買いや駆け込み需要を促進する販促物を見かけるようになりました。
2014年の8%増税時では半月前から駆け込み需要が本格的になり、
増税後は反動減が長引く結果となりました。
そこで今回は駆け込み需要の反動減対策・消費の冷え込み対策としても応用できそうな、
海外の販促事例をご紹介します。
周年記念の販促イベント事例
ブルガリアのショッピングモールMall Plovdivはオープン10周年を記念してイベントを開催しました。
そのイベントは、ショッピングモールの広い通路の真ん中に黄色い大きな扉を設置し、
扉を開けるとその先にあるポストからランダムでくじ引きに参加できる抽選券が発行される販促です。
(画像はhttps://www.youtube.com/watch?v=hNIYDLjVqdU[英文]より、動画の一部を抜粋)
この販促にはからくりがあり、オープン10周年を記念して
10番目に扉を開けた方に抽選券が発行される仕組みになっています。
何度でも扉を開けることはできますが、くじ引きへの参加は1日1回までとなっています。
くじ引きでもらえる賞品はショッピングモールに入っている16店舗の
いずれかの店舗で使用できる割引券等になります。
このイベントは今年の4月10日(水)、12日(金)、17日(水)、19日(金)、24日(水)の
各日17時から19時まで開催されました。
告知にはFacebookやInstagram等のSNSが活用され、
Facebookでは「黄色い扉が出現」、「運命の扉」、「素敵な景品が当たる扉」等
消費者が興味を引くようなキーワードを使い、開催にあわせてしっかり告知を行っていました。
イベント開催中は10番目に扉を開ける為に、人数を数えて挑む、グループを作って参加する等、
参加者同士でコミュニケーションを図ったり、楽しんでいる様子がうかがえました。
イベントが開催された最初の週(10日・12日)だけで600人以上が参加し、60人以上の方が賞品をもらいました。
このイベントは多くの反響があり、翌月にも開催されました。
開催日時は4月同様、5月8日(水)、10日(金)、15日(水)、17日(金)、22日(水)の
水曜日と金曜日の5日間、各日17時から19時までです。
くじ引きでもらえる賞品は、4月に開催された時よりも店舗数が増え、
ショッピングモールに入っている23店舗のいずれかの店舗で使用できる割引券等になります。
この10周年記念の販促イベントは大盛況で最終的に数千人が扉を開け、数百人が賞品をもらい、
来場者は前年の同じ時期と比べ23%増加する結果となりました。
(画像はhttps://www.facebook.com/mallplovdiv/?ref=page_internal[Mall PlovdivのFacebook]より)
最後になりますが、くじ引きだけでもワクワクする販促ですが、
くじ引きに参加する過程において消費者が楽しめる仕掛けを取り入れたこと、
またSNSを巧みに活用したことで話題を呼びました。
賞品をもらう為には「10番目に扉を開けること」と少し苦労が伴い、
労力を費やして得た割引券だからこそ使用率が高まります。
増税後の消費が冷え込む時期には消費者の購買心理に働きかける話題性のある販促を展開して、
集客アップ・売上アップに努めたいですね。
2019/08/30 作成